
アラブニュース
リヤド:公式統計によると、今年第1四半期のサウジアラビアの国内総生産(GDP)は、前年比で3%の減少となった。
サウジアラビア総合統計庁(General Authority for Statistics)は14日に発表した報告書の中で、GDP減少の主な要因は石油部門の11.7%の大幅縮小だと明らかにした。
石油部門とは対象的に、非石油部門は2.9%のプラス成長を記録、民間部門も4.4%拡大している。
石油生産量の低迷は、約1年前の新型コロナウイルスの感染拡大の以前から、すでに湾岸経済に打撃を与えていた ― 炭化水素資源からの収益の減少により、各国政府にとって、予算のバランスを取り、重要なインフラ計画に資金を割り当てることが徐々に困難になってきていたのだ。
今回発表された統計によると、今四半期のサウジアラビアの一人当たりのGDPは19,895リヤル(約58万円)で、前年同期から0.43%減少したが、前四半期からは0.44%の増加となっている。
経済の縮小傾向にもかかわらず、サウジアラビアの国際貿易は第1四半期も力強い回復を継続し、商品とサービスの輸入は前四半期の11.3%の伸びからさらに9.1%の成長を記録した。輸出も、3.6%増となった前四半期から1.9%の伸びを示した。
民間の最終消費支出も、前四半期の1.5%の増加に続いて、さらに6.6%の成長を見せている。