
富士フイルムは29日、欧米拠点に約900億円を投資し、バイオ医薬品の製造能力を増強すると発表した。新型コロナウイルスワクチンや遺伝子治療薬などの需要増に対応する。2023年後半の稼働開始を目指す。
子会社の英国拠点で新棟を建設し、遺伝子治療薬の原薬の生産能力を現行の10倍以上に拡大。米国拠点では新型コロナワクチンなどの原薬の製造能力を引き上げる。
富士フイルムは、デンマークの拠点での設備増強に加え、米ノースカロライナ州でも新工場の建設を発表するなど、バイオ医薬品の開発、製造受託事業拡大に向けた大型投資を加速。今回のを加えた総投資額は約6000億円に上る。
時事通信