
世界最大規模の日本の公的年金基金は、2日、新型コロナウイルス対策のための景気刺激策が世界的な株式市場の上昇を牽引したため、過去2番目に大きな損失から記録的な利益に回復したと述べた。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、3月に終えた2020年の会計年度に37兆8千億円(3390億ドル)の運用利益を出したと述べた。
新型コロナウイルスの感染拡大(パンデミック)で2008年から2009年の金融危機以来、最悪の年間運用実績になった前年度の8兆2千8百億円の損失から、驚くべき回復を記録した。
GPIFは2020年度の業務概況書で、「経済主要国で大規模な財政支出が行われ、緩和的な金融政策が継続されたこと から、国内外の株式市場は大幅に上昇した」と述べた。
日本の186兆円の年金基金は、より高いリターンを向上させるために、債券の割合の高かったポートフォリオにおける株式のシェアを増やした。
保守的なファンドは長い間、その現金の大部分を超安全な日本の国債に保管し、細々とした利益を生んできた。
よりリスクの高い資産クラスへの移行は、ファンドからの支払いに依存する日本の急増中の退職者のニーズに資金を提供することを目的としている。
AFP