サラ・アル・ファイーズ、ルーバ・アル・ラシッド、ラマヤー・バガージ

リヤド：NEOM開発事業における最大の開発都市「ザ・ライン」の建設が年内に始まりそうだ。サウジアラビアの政府系ファンドの会長が述べた。

全長170km、ゼロ炭素で複数の高度に連結したコミュニティーを特色とする都市開発計画「ザ・ライン」が今年初めに同国のムハンマド・ビン・サルマン皇太子により発表された際、世界中の関心を沸き立たせた。

ザ・ライン開発はサウジアラビア国内でも多くの支持を得ている。同国において、史上最も野心的なプロジェクトだとみなされているのだ。

「この開発に関する全ての計画策定を今年中に仕上げ、同じく年内に建設を開始させたいと考えています」。パブリック・インベストメント・ファンド（PIF）の会長であるヤセル・アール・ルマイヤン氏が21日、未来投資イニシアチブにより開催されたオンラインイベントでそのように述べた。

NEOM計画の当局者は、開発都市にはザ・ラインに加えて、産業都市や豊富なリゾート地など、多くのエリアが含まれると既に発表していた。

ルマイヤン会長は、そうした地域のいくつかはザ・ラインに先んじて建設が進んでいると述べた。

「NEOM社の一部では、既に建設を始めています。例を挙げましょう。多くのリゾート地やゴルフ場などを備える予定の、サンダラ島がそうです」と同氏は付け加えた。

NEOM事業ではまた、サウジアラビア北西部、紅海沿岸地域に設置される都市「ギガ」開発プロジェクトの建設請負業者や投資者を募集している。

サウジのギガプロジェクトがパートナーシップ提携の機会を模索する中、過去4日間で約150もの設計・建設会社がNEOMを訪れた。

グローバル企業の代表者らが、最大3万人もの労働者が居住できるコミュニティーを付設する建設村やオフィス、倉庫、建設企業の営業所などに向けた12平方キロメートルの物流管理パークを訪れたと、NEOMが発表の中で述べた。

NEOMは持続可能性を軸に開発され、電力は再生可能エネルギーから得ることになる。

「炭素排出はゼロになり、車もなくなります。約170キロメートルの、ほとんど一本線のような都市になるでしょう。そして、効率性が30%上昇します。私が言う効率というのは、省コスト性のことです」とルマイヤン会長は付け加えた。