
東京五輪・パラリンピック組織委員会は21日、東京大会の期間中に公式ホームページや大会運営に関係するネットワークシステムなどに対し、サイバー攻撃が約4億5000万回あったと明らかにした。約2億回の攻撃があったとされる2012年ロンドン大会の2倍を超えたが、大会運営に支障はなかったという。
7月上旬から8月上旬にかけ、複数のIDに同じパスワードを使ってシステムへの侵入を試みる「パスワードスプレー攻撃」とみられる大量の認証エラーが確認された。公式サイトなどに対する不正な通信も多数観測されたが、ブロックした。
組織委は、早い段階からセキュリティー対策に取り組み、侵入を許さなかったと説明している。一連の対策には、大会の通信サービス運営を受託したNTTなどが当たった。同社は今回の知見を25年大阪・関西万博などに生かしていく方針だ。
時事通信