
ワシントン時事:国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は10日、11月末で退任する古沢満宏副専務理事の後任に、前財務省財務官で内閣官房参与の岡村健司氏を起用すると発表した。就任は12月3日付。日本は米国に次ぐ第2位の出資国で、5代連続でIMFトップを支える副専務理事ポストを確保する。
岡村氏は東大法卒。1985年に旧大蔵省(現財務省)に入り、国際局長などを経て2020年7月に財務官に就任した。21年7月に内閣官房参与。60歳。東京都出身。
IMFトップの専務理事は通例、欧州出身者が就くことが多い。専務理事を支える副専務理事は4席が置かれ、現在は米国、日本、中国、アフリカ出身者が務めている。
時事通信