総務省が26日発表した11月の東京都区部消費者物価指数(CPI、2020年=100)は、総合指数の項目別でエネルギーが前年同月比13.9%上昇した。原油高騰が価格を押し上げた。上昇幅は石油危機の影響があった1981年3月(26.6%上昇)以降で最も高い水準。このうちガソリンは28.2%の大幅プラス、灯油、電気代も軒並み値上がりした。
ガソリンの上昇幅は08年7月(28.4%上昇)以降で最も高かった。灯油が24.7%、電気代が13.1%、都市ガス代が10.3%とそれぞれ大きく上昇した。
都区部CPIは全国CPIの先行指標とされる。価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数は100.0で0.3%上昇。3カ月連続のプラスだった。宿泊料が昨年の「Go To トラベル」事業の反動で57.6%上昇した一方、携帯電話の通信料は大手の割安プラン導入の影響もあり53.6%下落した。
時事通信