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オミクロン株が回復見通しに混乱を生じさせている中、中東に注目

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30 Nov 2021 12:11:34 GMT9
30 Nov 2021 12:11:34 GMT9

アラブニュース

  • 原油価格は2020年4月以来の下落で躓いた

ドバイ:原油価格は、新型コロナの新たな変異株、オミクロンの不安から先週大きく下落した後、29日には反発した。

ブレント原油先物は、26日に9.50ドル下落した後、グリニッジ標準時午前3時55分までに3.11ドル、4.3%上昇し、1バレル75.83ドルとなった。

米国のウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は、前の取引で10.24ドル下落した後、3.47ドル、5.1%上昇し、1バレル71.62ドルとなった。

原油価格は26日、新たな変異株が金融市場全体の投資家を動揺させたことから、10%以上急落し、2020年4月以来の1日の下げ幅となった。

新たな変異株が、世界経済の回復を狂わせ、石油需要に打撃を加える懸念が広がる一方、第1四半期に余剰供給が膨らむ懸念も高まっている。

一方、ロシアのアレクサンドル・ノヴァク副首相は29日、「原油市場に緊急措置を講じる必要性はない」と述べた

副首相は、OPECと産油連合(OPECプラス)のパートナーは現在の合意の見直しを求めていないと付け加えた。

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28日の湾岸諸国の株式市場の大半は値下がりして取引を終了し、サウジとドバイの指数は、ワクチンに耐性を持つ可能性のあるコロナの変異株の懸念が投資家を動揺させたことから、1日としては約2年ぶりの下げ幅を記録した。

世界保健機関(WHO)は26日、南アフリカで検出されたコロナウイルスの変異株、オミクロンを「懸念すべき」変異株に指定した。これは5番目の指定となる。

サウジアラビアのベンチマーク指数は、アルラジヒ銀行の5.4%、サウジアラビア基礎産業公社の6.2%の下落が足を引っ張り、4.5%下落した。

サウジは28日、新型コロナの新たな変異株の感染拡大に関する懸念を理由に、マラウィ、ザンビア、マダガスカル、アンゴラ、セーシェル、モーリシャス、コモロ諸島を発着する航空便を停止したと、国営通信社SPAがツイッター上で報じた。

パンデミックの最新の展開により、湾岸諸国の金融市場の値動きを決める重要な要素となっている原油価格も26日、1バレルあたり10ドル下落し、2020年4月以来の1日の下げ幅となった。新たな変異株により、第1四半期に余剰供給が膨らむ懸念も高まっている。

「昨年のロックダウンの記憶を蘇らせるような、新たに変異したウイルスが引き起こすであろう影響を、トレーダーが懸念しているのは明らかだ。サウジがさらなる制限措置を課す判断をすれば、経済は大きく影響を受け、来年の成長見通しは消えてしまうだろう」と、ラジーン・キャピタルのモハメド・アル・スワイェドCEOが語った。同氏は、株価は比較的低くなっているため、投資家が市場に再投資するには、今は適切な時期だと述べた。

ドバイの主要株価指数は5.2%下落し、2020年3月以来の1日の下げ幅となり、ほとんどの銘柄が値下がりした。

優良デベロッパーのエマール・プロパティーズは9.4%の急落、格安航空会社のエア・アラビアは7.1%の下落となった。

アブダビでは、通信会社エティサラートが3.3%、同国最大の金融機関であるファースト・アブダビ・バンクが1.4%下落したことが重荷となり、株価指数は1.8%下落した。

UAEは、新型コロナの新たな変異株に関する懸念により、南アフリカ、ナミビア、レソト、エスワティニ、ジンバブエ、ボツワナ、モザンビークからの渡航者の入国を11月29日から停止すると、26日、国営通信社が報じた。

カタールでは、石油化学グループのインダストリーズ・カタールを筆頭に、投資家が軒並み株の購入を避けたため、指数は2.8%下落した。

エジプトの優良株指数は1.3%の下落し、金融機関最大手のコマーシャル・インターナショナル・バンクは0.8%のマイナスとなった。

ロイター通信

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