
アラブニュース
キャピタル・エコノミクスの報告書によると、サウジアラビアは2021年第4四半期、原油生産量が2020年4月以来の高水準を記録したことで、力強い経済成長を遂げる見込みだ。
10月の生産高は日量約976万バレルとなり、コロナ前の生産水準とほぼ同じになったと、ロンドンに拠点を置く経済コンサルタント会社のアナリストらは述べた。
10月の経済全体の購買担当者指数は57.7ポイントへと少しずつ低下したが、第3四半期には全ての部門で生産高が幅広く増加していると見られ、これは第4四半期にも拡大しそうだ。
建設活動の代理指標であるセメントの国内販売量は10月、増加した。
また、10月の売買取引に関するデータの数値も非常に好調だったが、11月上旬には伸びは少し和らいだようだ。
「全般的に見れば、サウジアラビア経済は今年全体で2.5%拡大することになると、我々は考えている」と、報告書は綴った。
2022年には、石油輸出国機構と非加盟産油国連合から成るOPECプラスがまとめた合意に基づき、石油の増産が行われることになっているため、成長率は7.3%に加速すると見込まれる。
この成長は、現在予想されているコンセンサスよりもはるかに力強いものだと、キャピタル・エコノミクスのアナリストらは報告書の中で指摘した。