
ジアード・サバー、リナト・ガイヌリン
リヤド:サウジアラビアは2020年に900億リヤル(240億ドル)の財政黒字を見込んでいると、内閣の発表を引用して同国通信社が報じた。
これが達成されれば、2013年以来の財政黒字となる。予測では、2022年の歳入は合計1兆500億リヤルとなる一方で、歳出は9,550億リヤルと2017年以来の低水準となる。
経済成長率は7.5%と見込む。サルマン国王が議長を務めた会議の後、2021年度の予想比で歳入は12.4%増、歳出は5.9%減となると発表された。
財政黒字は、2022年は国内総生産(GDP)比2.5%と予測する。
9月に公表された予算編成方針(プレバジェット)では、財政収支は520億リヤルの赤字となっていた。財務省は当時、財政赤字はGDP比で1.6%と予想していた。
サウジアラビアのムハンマド・アル・ジャダーン財務相は、記者団に対し、来年は主に満期債券の借り換えのために債券市場を活用すると述べた。
「我々はまだ債券市場を活用します。主に来年満期を迎える債券の借り換えのためです」
アル・ジャダーン財務相は、「ビジョン2030」の様々なプログラムを通じて、歳入の多様化、民間部門の強化、広範な構造改革の実施を目指していると述べた。
また、この目標を達成するためにサウジアラビアは27兆リヤルを支出すると述べた。
アル・ジャダーン財務相は、政府は経済活動の緩やかな回復を支援するつもりであるとし、2022年には公的債務の指標も改善されるだろうと述べた。
同財務相は、今回の予算は、財政管理を発展させるための改革プロセスの一環であると述べた。
以前に発表した歳出上限を維持することで、中期的な財政の持続可能性を確保することができる。同財務相はさらに、財政状態を強固にすることで、突発的な状況の変化に対応し、予期せぬ経済ショックを吸収することができるとも述べた。
同財務相は、2022年のサウジアラビアの実質GDPは、OPECプラスの合意に基づく石油部門の増加により7.4%の成長率が見込まれると述べた。経済成長や多様化を促進する取り組みが継続される中、経済の回復が続くことで非石油部門の改善も見込まれる。
アル・ジャダーン財務相は、2030年までに支出が12兆リヤルに達するだろうと述べた。これには皇太子殿下が発表したシャリークプログラムによる5兆リヤル、公的投資基金(PIF)による3兆リヤル、国内外の民間投資による4兆リヤルが含まれる。
同財務相は、官民が協力して失業率を現在の11.3%まで下げることに成功したと述べた。
また、政府は2030年までに失業率を7%に下げることを目指していると述べた。