
関西国際空港などを運営する関西エアポート(大阪府泉佐野市)は12日、第1ターミナルの改修計画を発表した。2025年春までに、国際線旅客の受け入れ可能人数を現在より約7割増やした約4000万人(年度)に拡大する。
関空の国際線旅客数は第1、第2ターミナルあわせて2018年度は約2290万人だった。訪日外国人旅行者(インバウンド)の利用は拡大を続けており、国内線エリアだった場所を国際線に変更して受け入れる。
同日会見した山谷佳之社長は2025年大阪・関西万博や大阪府・市が誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)について触れ「第1ターミナルのリノベーションはぜひ間に合わせたい」と話した。
駐機スポットも、これまで中心部に国内線用を配置していたが、改修で国際線を中心に据え、国際線の駐機スポットを五つ増強する。
国際線の保安検査場では複数の旅客が一度に荷物検査を受けられる「スマートレーン」を現在の16本から22本に増やし、待ち時間を短縮する「ファストトラベル」も推進する。
出国審査を終えた後のエリアでも、商業施設や飲食店舗を現状より約6割増やし、商業区画の充実もはかる。
時事通信社