
リヤド:サウジアラビアでは、4000カ所の工場を第4次産業革命技術(4IR)を活用できるよう改修し、世界的に競争力のある産業部門の創設を計画している。
新産業部門の中心戦略は、第4次産業革命技術の採用に加え地元の人材活用を増やすことだ、とバンダル·アル·ホレイフ産業·鉱物資源大臣が、リヤドで軍による人材開発戦略を開始する協議会で述べた。
第4次産業革命の主な特徴は、特定4先端技術を活用する点だ。特定4先端技術とは、高速モバイルインターネット·AIによる自動化·ビッグデータの活用·クラウド技術だ。
さらに、長期低利貸付を通じて新規産業分野への投資を促し、第4次産業革命技術への移行を支援するという明確な役割を担う産業ファンドも設立する、とアル·ホレイフ大臣は付け加えた。
サウジアラビア工業都市·技術地区公社(Saudi Authority for Industrial Cities and Technology Zones : MODON)でも、100カ所の工場を改修し他の工場の手本となる拠点とする取り組みを実施している。
新産業分野で地元人材が活躍できるようにする上で最大の支援要因となるのは、4つの先端技術だ、と軍事産業総局(GAMI)による人材戦略の立ち上げにあたり、アル·ホレイフ大臣は付け加えた。
「インフラ·金融などあらゆる面で、現在の優遇制度は過去にも存在していた。しかし現在の違いというのは、必要な法制度の制定によりこうした優遇制度が強化されている点だ」と大臣は述べた。
サウジの産業戦略では、安価な労働力への依存から生産性の向上に重点を移すことを目指している。
「政府の役割とは、各自の能力に見合った雇用機会を確保することだ。また、将来的ニーズに合うよう人材を開発するのも政府の役割だ」と大臣は述べた。