
トヨタ自動車は27日までに、新型の電気自動車(EV)「bZ(ビーズィー)4X」の試作車を報道陣に公開した。同社がEV専用プラットフォーム(車台)で生産する車両の第1弾で、EV戦略の試金石となる。今年半ばに海外で市場投入する予定。国内では個人向けのサブスクリプション(定額制)サービスを含むリース販売に限定する。
SUBARUと共同開発した車台は、床下にバッテリーを平積みに配置することで低重心化を実現。車高のあるスポーツ用多目的車(SUV)ながら、カーブなどの走りも安定するという。
充電1回当たりの航続距離(前輪駆動車)は500キロ前後。バッテリー容量は、10年使い続けても90%以上と世界最高水準を維持できるよう劣化対策を施した。
トヨタの開発責任者、井戸大介主査は「日本で開発した車として日常の使いやすさに配慮した。安心して長く使ってもらえる製品になった」とアピールした。
時事通信