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バイデンがロシアの原油輸入を禁止するよう圧力をかけ、原油価格が上昇

しかしロイター通信が伝えたところによると、同事務局長が「必要に応じて更なる行動を起こすだけの在庫は充分すぎるほどある」と語っている。(ゲッティ)
しかしロイター通信が伝えたところによると、同事務局長が「必要に応じて更なる行動を起こすだけの在庫は充分すぎるほどある」と語っている。(ゲッティ)
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05 Mar 2022 04:03:37 GMT9
05 Mar 2022 04:03:37 GMT9

マシュー・ブラウン

原油価格は金曜に反発した。これは、欧米の制裁措置により出荷が妨げられることを懸念したトレーダーが、ロシア産の原油を敬遠したためだ。

イランの核合意に関する協議が再開され、世界市場が新たな供給を得られる見通しが立ったため、原油価格の上昇は木曜にストップした。

ブレント原油は1バレル114.23ドルまで上昇した後、リヤドで正午に110.51ドルで取引されるなど、小幅に変動した。米国のベンチマークであるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)は0.5%上昇し、108.17ドルとなった。

両銘柄とも、2020年後半以降で最大の週間上昇率になりそうだ。ブレント原油は12%高となり、WTIは週初めに10年ぶりの高値を付けた後、18%高となっている。

ロシアによる爆撃の中、ウクライナのザポリージャ原子力発電所で火災が発生したとの報道を受け、価格はセッションの早い段階で急騰した。しかし、ロシアが同発電所を掌握後に火災は消し止められた。

欧米の制裁はまだロシアのエネルギー輸出を対象にしていないが、ジョー・バイデン米大統領がロシアの原油輸入を禁止するよう圧力を強めているため、トレーダーはロシア産原油の購入を敬遠している。

RBCキャピタルのアナリストであるクリストファー・ルーニー氏は、研究ノートに「ウクライナにおけるロシアの戦争激化は地政学的リスクを引き起こすだけでなく、すでに高まっていたインフレ懸念に加え、リスクプレミアムの上昇を促している」と記した。

先進国が協調しながら6,000万バレルの石油備蓄を放出すれば、更に石油が供給される可能性がある。日本は金曜に750万バレルの石油を放出すると発表したが、これは日本の需要のごく一部にすぎない。

オーストラリア・コモンウェルス銀行のアナリストであるビベック・ダール氏は、「今年の第2四半期と第3四半期のブレント原油の平均価格は1バレル110ドルと予想していたが、この価格が150ドルまで上昇する恐れがある」とノートに記した。

IEA(国際エネルギー機関)のファティ・ビロル事務局長は24日、石油輸出国機構とその同盟国であるOPECプラスが「今後数カ月間に徐々に増産する計画は変更しない」という決定を今週下したことに対し、「失望した」と述べた。

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