
日産自動車は7日、ロシアのサンクトペテルブルクにある工場の稼働を近日中に停止する予定だと発表した。これまでも半導体不足などの影響で生産を調整していたが、ロシアのウクライナ侵攻とそれに伴うロシアへの経済制裁で生産を当面取りやめることになる。
日産は2021年、ロシアで約4万5000台を生産した。制裁による物流混乱で部品調達などに支障が出ており、ロシアでの生産について「現状が継続する場合、停止が予想される」との見通しを示していた。既にロシアへの車両輸出は停止している。
日本の自動車メーカーでは、トヨタ自動車もロシアでの生産停止を決めた。マツダはウラジオストクにあるロシアメーカーとの合弁工場への部品輸送をやめると明らかにした。
一方、日産はウクライナへの人道的支援として総額250万ユーロ(約3億円)超を拠出すると発表した。
時事通信