
部品供給の混乱は、日本の自動車メーカーの2月の世界生産に引き続き影響を与えたが、30日に発表された結果ではトヨタとホンダが優勢となり、各メーカーで明確な差があらわれた。
トヨタ自動車は、ダイハツ工業と日野自動車を含むグループの生産台数が、前年同月比約11%増の884,528台になったと発表した。
また、新型コロナの発生による部品不足にもかかわらず、2月は海外市場向け生産台数で過去最高を記録した。
トヨタ自動車だけでも、1ヶ月前に発表した2月の世界生産の目標計画を41,000台近く上回った。しかし、北米での新型コロナによる部品の供給不足や、欧州での需要増に伴う部品供給の逼迫により、生産水準は前年同月を下回った。
中国でも半導体供給は厳しい局面にあり、1月の新型コロナによる工場停止時は余剰分のチップを利用して影響を緩和したという。
同様に、本田技研工業は2月の世界生産台数を、8.1%増の344,712台と発表した。北米では半導体不足や新型コロナの流行によりサプライチェーンが混乱し、昨年2月に比べて生産水準は低下したが、アジアではそれほど深刻ではなく、前年同月に比べて生産水準が上昇した。
一方で、日産自動車は半導体不足により、2月の世界生産台数が前年同月比7.8%減の275,437台になったと発表した。
スバルの2月の世界生産台数は、前年同月比23.6%減の47,625台となった。半導体を使用する部品の供給が逼迫しており、調整のため稼働を停止したと発表した。
ロイター