
パナソニックホールディングスの子会社は8日、関西電力などと大阪府吹田市に開発した健康や環境の先進都市「Suita サスティナブル・スマートタウン(SST)」を報道陣に公開した。国内で初めて、街全体の消費電力を実質的に全て再生可能エネルギーでまかなうという。既に入居が始まっており、29日に街開きする。
楠見雄規グループ最高経営責任者(CEO)は記者会見で「大切なことは持続的に街が進化し、地域の価値を高めていくことだ」と力を込めた。
旧パナソニックの工場跡地約2.3ヘクタールに建設。さまざまな世代が快適に暮らせるように、ファミリー・シニア向けの分譲マンションやサービス付き高齢者住宅など362戸のほか、認知症高齢者のグループホーム、保育所、商業施設などが入っている。自転車のシェアサービスも提供する。
エネルギー分野では非化石証書なども活用し、供給する電力を実質100%再生可能エネルギー由来とする「再エネ100タウン」を実現した。
時事通信