アラブニュース
リヤド:サウジアラビア公的投資基金(PIF)が所有する5000億ドルのプロジェクトである NEOM の進展に焦点を当てた一連のPRイベントに、米国のビジネス、サステナビリティ、投資業界のリーダー700人以上が参加したと、同プロジェクトの CEO が述べた。
この「ディスカバーNEOM」イベントは、昨年ロンドンで行われた同様のイベントに続くものである。
NEOMのナドミ・アル・ナスルCEOは次のように語った。「私たちは、NEOMが米国企業にもたらす大きな市場機会を探り、NEOMが果たしてきた大きな進展を紹介し、地球規模の課題に対処するための国際的な共同努力をどのように支援すればよいかを議論するために米国を訪れました」
「ディスカバーNEOM」イベントのほかに、NEOMはワシントンDCのサウジアラビア大使館で、リーマ・ビント・バンダル王女・駐米サウジアラビア大使の臨席のもと、NEOMの奨学金プログラムの学生を表彰する特別レセプションを開催した。
NEOMは、今後もイベントの規模を拡大し、世界中に開催地を増やしていく予定であると声明で述べた。
この米国でのプログラムは、PIFの支援を受けるSaudi JadaのCEOが、NEOMへの投資を倍増する計画を発表した1カ月後に行われた。
同プロジェクトが米国のマイアミ市とパートナーシップ契約を結んだと発表した後、3月にアデル・アル・アティーク氏がスピーチを行った。
アル・アティーク氏は「私たちは、投資額を100%増やし、40億サウジアラビア・リヤル(10億6000万ドル)以上にすることを検討しています」と述べた。
NEOM巨大プロジェクトは、サウジアラビアの北西紅海沿岸をハイテク拠点にすることを目的としている。
これは、原油からの脱却、投資の増加、社会的制約の緩和を目指すサウジ・ビジョン2030に沿うものである。
65億ドルを投じて計画された、NEOMのグリーン水素を原料としたアンモニア製造工場に電力を供給するための太陽光発電と風力発電プロジェクトは、場所をサウジアラビア北西部、ヨルダンとの国境近くに据えられる見込みだと今週初めに報告があったと、業界関係者を引用してMeedが報じた。
この報告によると、同プロジェクトの設計・調達・建設(EPC契約)は、1つのトランシェとして発注される予定。
同報告によると、中国能源建設、中国電建、Sepco 3、ラーセン&トゥブロ・インディアの4社がこの契約を巡って争っており、今月末までに発注がある可能性とのこと。