
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は30日、2019年4~12月期に2074億円の特別損失を計上すると発表した。
今年4月に傘下に収めたインドネシア大手銀行バンクダナモン(ジャカルタ市)の株価が同日時点で取得価格の半分以下に下がったため、買収価格が割高だったと判断。買収価格と実際の資産価値の差額に当たる「のれん代」を一括償却し、損失として計上する。
ただ、来年3月末時点で株価が回復する可能性もあり、20年3月期の純利益目標9000億円は現時点で変更しない方針だ。
MUFG傘下の三菱UFJ銀行は今年4月、ダナモンへの出資比率を40%から94.1%に引き上げ、子会社化した。ただ、現地当局の意向で完全子会社にできず、上場を維持。市場に出回る株式数が減ったのに取引は続き、相場が大きく振れやすくなっている。
Jiji Press