
サラ・グラッブ、ニルマル・ナラヤナン
リヤド:サウジアラビア政府は、サウジアラビア海水淡水化公団(Saline Water Conversion Corporation=SWCC)の民営化決定を無効とし、その直接的、間接的資産を公的投資基金(Public Investment Fund=PIF)の完全子会社であるウォーター・ソリューションズに譲渡した。
リヤドに本部があるSWCCは海水淡水化事業を展開しており、サウジ国内各地に脱塩水を供給している。
نسعد في #صندوق_الاستثمارات_العامة بموافقة مجلس الوزراء على نقل أصول المؤسسة العامة لتحلية المياه المالحة لشركة حلول المياه المملوكة بالكامل للصندوق https://t.co/dqq1GZznh0
— صندوق الاستثمارات العامة (@PIFSaudi) June 21, 2022
この政府発表に続き、サウジのアブドルラハマン・アル・ファドリ環境水資源農業相は、譲渡の決定により、サービスの水準やサステナビリティの能力が向上し、水資源部門への投資も可能になると述べた。
同相は、譲渡決定がこの部門の転換点になるとも付言した。
أرفع الشكر لمقام خادم الحرمين الشريفين وسمو ولي العهد – حفظهما الله – على صدور قرار مجلس الوزراء بنقل أصول مؤسسة التحلية إلى "حلول المياه" وسيحقق القرار نقطة تحوّل وانطلاقة لعصرٍ جديد؛ أهم سماته الارتقاء بالخدمة و الاستدامة، وتعظيم فرص الاستثمار لتحقيق الريادة عالمياً.
— عبدالرحمن الفضلي (@AlfadleyA) June 21, 2022
SWCCのアブドゥラー・アル・アブドルカリーム総裁は、先ごろ行われたアラブニュースとのインタビューの中で、同公団が2024年までに6基の海水淡水化プラントを段階的に開設すると明かしていた。この6基のうち、2022年末までにまず2基を開設する予定。
さらに同総裁は、これらのプラントが、アル・シュカイク(Al-Shuqaiq)、アル・ショアイバ(Shoaiba)、アル・コバール(Alkhobar)を含めたサウジ国内各地に配備されるとも述べた。