
アラブニュース
リヤド:総合統計庁(GASTAT)によると、サウジアラビアの鉱工業生産指数(IPI)は前年比20.8%増となった。
GASTATの報告によると、サウジアラビアのIPIは2019年と2020年には長くマイナス成長率を示していたが、これには世界的パンデミックの影響もあった。
IPI成長率は2021年5月にプラスに転じた。今年1月から加速して、4月には前年同月比26.7%増という高水準を記録した。
成長率は5月には24%に減速し、6月には20.8%とさらに低下した。
GASTATは、「鉱業・採石業・製造業の高い生産性により、IPIは引き続きプラス成長率を示した」としている。
鉱業・採石業部門単独のウェイトは74.5%で、IPIに圧倒的に寄与している。
GASTATの報告は、「2022年6月には鉱業・採石業は前年同月比で19.2%の伸びを示した。サウジアラビアが2022年6月に石油生産量を日量1000万バレル以上増やして史上最高水準に引き上げたことが背景にある」としている。
アラブニュースがまとめたデータによると、鉱業・採石業指数の年間成長率は、28.3%でピークに達した4月から2カ月連続で減速している。
鉱業・採石業はIPIの3分の1近くのウェイトを占める主要な寄与部門となっているが、その寄与度は4月比で約7ポイント減少している。
GASTATのデータによると、製造業の年間成長率はここ8ヶ月間加速しており、4%から6月には史上最高の29.3%にまで上昇した。
IPIでのウェイトが22.6%であることから、6月の寄与度は4月比で1ポイント近く上昇したことになる。
報告によると、2021年10月比で約6ポイントの上昇を記録している。