
アラブニュース
リヤド:サウジアラビアのスマート・サステイナブル都市であるNEOMは、2029年の冬季アジア大会開催に向けて、開催地の山岳の観光地であるトロヘナ(Trojena)のプロジェクトに関連し、ホスピタリティ・デベロッパーのエニスモア(Ennismore)とパートナーシップ契約を結んだ。
この契約により、エニスモアは、25hours Hotels(25アワーズ・ホテル)と Morgans Originals(モルガンズ・オリジナルズ)という代表的なブランドをトロヘナで展開する。プロジェクトの完了後、トロヘナにはスキー村が設置される予定だ。
NEOM のホスピタリティ部門であるホテル・デベロプメントは、未来志向のホスピタリティ・エコシステムを構築する役割を担っており、有力企業との世界的なパートナーシップの確立を目指している。今回のエニスモアとの契約は、ホスピタリティ・デベロッパーとの数多くの契約のひとつになると期待されている。
「エニスモアとのパートナーシップは、サウジ内外のホテルの未来を形作るような体験型ホスピタリティの領域を開拓するという私たちの使命に通じるものです。私たちは、差別化され、想像力に富んだホスピタリティのコンセプトを打ち立てるという情熱を共有しています。今回の提携関係、そして他の同様の関係が今後、さらに発展を遂げることを楽しみにしています」。NEOM のホテル開発担当エグゼクティブ・ディレクターであるクリス・ニューマン氏はこのように述べた。
トロヘナのエグゼクティブ・ディレクター兼地域ヘッドのフィリップ・ガレット氏は、「25hours Hotelsと Morgans Originalsは、贅沢、冒険、娯楽、住みやすさ、そして現状からの脱皮を求める居住者や訪問者に対して特別な体験を提供しようとする私たちにとって、理想的なブランドです」と述べている。
2026年に完成予定のトロヘナは、冬の気温が零度以下になり、年間を通じた気温も、周囲の他地域と比べて概ね10度低くなる場所にある。
トロヘナの敷地面積は60平方キロメートルで、標高は1,500〜2,600メートルとなっている。
トロヘナで行われるアジア大会では、スキー、スノーボード、アイスホッケー、フィギュアスケートなど、雪上28種目、氷上19種目の計47種目の競技が行われる予定。
NEOMのCEOであるナドミ・アル・ナセル氏は、トロヘナには、冬季アジア大会を前例のない世界的なイベントにする上で必要なインフラがすべて整っていると述べた。