
ヤマハ発動機は21日、ロボット技術を開発するベンチャー企業「東京ロボティクス」(東京)に2億円を出資し、提携すると発表した。
人間と同じスペースで安全に作業することができる「協働ロボット」分野に参入し、産業用ロボット事業を強化する。
ヤマハ発動機は量産技術、東京ロボティクスは力制御の技術をそれぞれ持ち寄り、単腕形ロボットの実用化を目指す。
力加減を制御することで、安全対策の柵などがなくとも人間がロボットの近くで作業できるようになる。
従来の産業用ロボットより繊細な作業も行える。
ヤマハ発動機の担当者は「協働ロボットはまだ黎明(れいめい)期で、顧客も使い方を模索している状態だ」と指摘。
「参入するメーカーが増えることで市場が大きくなっていく」と語った。
同社によると、協働ロボットの市場規模は2018年時点で600億円だったが、25年には4100億円に拡大することが予想される。
JIJI Press