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リヤド:サウジアラビアの2022年度の財政黒字は1020億リヤル(271億3000万ドル)を記録し、従前の予測額を120億リヤル上回った。
この黒字は、サウジアラビアの国内総生産が予想を上回ったことによるものである。国内総生産の成長率は、2021年12月の7.5%、および予算案前の9月末に発表された8%という予想を超える8.5%を記録した。
国内総生産の成長率は、2023年には3.1%に鈍化すると予測されている。
サウジアラビアの放送局が報じたところによれば、サウジアラビア政府は2023年度の1兆1140億円の予算を承認し、160億円の黒字を見込んでいることが明らかになった。
サウジアラビア国営放送アル・アラビーヤTVは、来年度の歳入予想は1兆1300億リヤルであると報じた。この黒字額は国内総生産の0.4%に相当し、9月の予測より0.2%高い。
2022年度の総収入額は1兆2340億リヤル、支出額は1兆1320億リヤルであり、黒字幅は国内総生産の2.6%に総投資、前回予想より0.1%上昇したことになる。
2022年に2.6%を記録したサウジアラビアの物価上昇率は、2023年には2.1%に低下すると予想されている。
その後7日水曜日、リヤドのアル・ヤママ宮殿で開かれたサルマン国王が議長を務める会議において、サウジアラビア内閣が予算を承認したとサウジ通信が報じた。
国王は、「我々は、安全と繁栄の祝福を永続させてくださるよう全能の神に祈りつつ、来年度の国家一般予算を発表しましたた」と述べた。
国王演説に続いて、閣僚評議会はムハンマド・ビン・サルマン皇太子が議長を務める会議を終えた。同会議は、来年度の国家一般予算の発表会議に出席したサルマン国王に謝意を表明した。
皇太子は、財政黒字の達成は、サウジアラビアが公共部門と経済の運営形態の改革に成功したことが寄与していると述べた。
また財政黒字の使途としては、政府準備金の増強、国家資本の支援、および世界的な景気後退に直面するサウジアラビアの財務基盤強化に向けられると強調した。
ムハンマド皇太子は、2023年予算において政府は、サウジアラビアのビジョン2030に沿った地域・部門別戦略に基づき設備投資を優先させる意向であることも付け加えた。
さらに、設備投資とともに、民間部門の開発における役割を強化し、さらなる外国投資を誘致するためのさまざまな取り組みを政府は実施する予定であるとも述べた。
皇太子は、「世界的サプライチェーン強靱化戦略(Global Supply Chain Resilience Initiative)」の立ち上げに言及した。これは、サプライチェーンの投資家にとって優良な投資環境をサウジアラビアに整えることを目的とするものだ。
それから内閣は、予算条項を検討し、歳入、歳出、余剰金に関する決定を下した。
皇太子は、閣僚や関係者に対して、予算計画、および開発プロジェクトや社会的プロジェクトの実施に積極的に取り組むよう指示した。