
武田薬品工業は13日、米創薬ベンチャーのニンバス・セラピューティクス(ボストン)との間で、皮膚病の一種「乾癬(かんせん)」の治療薬候補を開発中の子会社ニンバス・ラクシュミ(同)の全株式を取得することで合意したと発表した。買収額は40億ドル(約5500億円)。
買収は2023年3月末までに完了予定。ラクシュミ社の売上高が40億ドル、50億ドルを突破した際、追加でそれぞれ10億ドル(約1370億円)を支払う。業績に与える影響について、武田薬品は「精査した上で、必要に応じて開示する」としている。
ラクシュミ社が開発中の新薬は、23年に最終段階の臨床試験に入る予定。潰瘍性大腸炎など、乾癬以外の自己免疫疾患の治療薬候補としても有望だという。
時事通信