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リヤド:サウジアラビアの中小企業部門の投資家数が2022年第3四半期に前年同期比83%増となった。中小企業総局がデータを発表した。
サウジ通信によると、中小企業総局(モンシャート)は、この目覚ましい成長は中小企業部門への投資を推奨・促進するために同局が2022年に導入した一連のイニシアティブとサービスによるものだとしている。
レポートによると、サウジアラビアにおける零細・中小企業の数は2022年第3四半期の時点で97万社を超えた。
これらの企業は2022年第2四半期に銀行やその他の金融機関から2210億サウジリヤル(587億ドル)もの信用供与を受けている。
一方、2022年第3四半期には間接融資イニシアティブを通して2500社に総額28億5000万サウジリヤルが分配された。サウジアラビアの中小企業への信用供与は前年同期比29%増となっている。
「カファラ」プログラムによって提供された金融機関に対する保証は第2四半期に713億サウジリヤルに達し、商業コンセッションにおける融資ポートフォリオの総額は17億サウジリヤルを超えた。
カファラは起業家の起業や事業拡大を支援するプログラムであり、特に高サウジ化プログラム、サプライチェーン、テクノロジーなど、企業を支援するための約12のプロダクトを提供している。
カファラは、卸売・小売業、ケータリング・ホテル業、製造業、管理・支援サービス業など、いくつかのビジネス部門を対象としている。
中小企業総局の他の実績としては、平行市場NOMUに3社を株式公開させたこと、また「エリート」イニシアティブのもとで急成長企業130社以上を支援したことが挙げられる。
中小企業総局は、零細・中小企業のニーズに応えることに特化したプログラム、サービス、イニシアティブ作成に常に取り組んでいる。同局は起業文化を刺激し起業家志望者を支援することに特化したプログラム作成にも取り組んでいるという。
サウジアラビアの力強い経済成長と健全な起業環境に後押しされ、同国の中小企業数は2022年第3四半期に9.3%急増した。
第3四半期の中小企業数は第2四半期の89万2063社から増加し97万8445社に達した。
サウジアラビアの2022年第1~3四半期のベンチャーキャピタル資金調達額は前年同期比93%増の31億サウジリヤルとなった。
中小企業総局が2030年までに実現を目指している他の目標としては、失業率を11.6%から7%に低下させること、女性の労働参加率を22%から30%に上げることなどがある。