
タレック・アル・タカフィ
メッカ:メッカ商工会議所、マディーナ商工会議所、イスラム商工農業会議所は、イスラム諸国や他の様々なサウジアラビア会議所の代表の出席のもと、マナファー協定に署名した。
この協定は、サウジアラビアのマージド・アルカサビー商務大臣の後援のもと、メッカとマディーナをイスラム世界における金融およびビジネス活動の拠点にすることを目的として署名された。
調印式は、メッカ会議所の取締役会議長でイスラム会議所の取締役会議長でもあるアブドゥラー・サリハ・カメル氏と、マディーナ会議所の取締役会議長であるムニール・モハメド・ナセル・ビン・サード氏の出席のもと行われた。
アルカサビー氏は、世界ハラールフォーラムや、メッカでの世界企業家フォーラム、世界のビジネスリーダーとの5つの討論会など、際立った新しい取り組みを採用する9つの計画を含む3者間の協力に満足していると述べた。
「サウジアラビアのビジョン2030は、『アラブとイスラムの深み』というタイトルを持つもので、先駆的な投資力であり、3大陸をつなぐ軸になる」と、カメル氏は語った。
「このビジョンに触発され、メッカとマディーナに関連する一連の取り組みで構成されるマナファー・パートナーシップを、以下のように制定した。二大聖地の神聖な地位を世界規模で活用し、ビジネスイベントのハブとして、またイスラム世界とその慣習に関連する知識と創造性のためのプラットフォームとして変貌させることである」と、彼は述べた。
「私たちの野望は、プログラムに含まれる9つの計画だけにとどまらない。他にも重要な研究や、野心的な戦略的プロジェクトに関する公約があり、世界的なフリーゾーンになりうる『メイド・イン・マッカ』の研究など、立ち上げる前にそれらの研究を掘り下げる必要があると私たちは考えた」と付け加えた。
さらに、イスラム諸国の製品やサービスの常設展示場を設けることも重要である。
「この2つの取り組みは、ビジョン2030に沿った世界的な次元のものであり、二大聖モスクに関連する数十の取り組みを補完するものだ」とも彼は述べた。
また、ビン・サード氏は、明るい未来に向けたビジョン2030にも言及した。
「今日、私たちは、メッカとマディーナの文明、遺産、都市部の質的転換に貢献する、現実的で多様かつ魅力的なプラットフォームによるこのパートナーシップに表される新しいグローバルステージを目前にしていることを誇りに思っている」と述べた。
メッカ会議所のイスマット・アブドゥルカリム・マートゥーク事務局長は、「このフォーラムはイスラム諸国の域内貿易比率を刺激するプラットフォームであり、イスラム諸国間の貿易と投資を強化し、聖地における経済活動を後押しすることを目的としている」と述べた。
また、彼は次のように付け加えた。「サウジアラビア政府は、投資のための理想的な環境を作ることに特化した多くの施設や法的枠組みを提供してきた。メッカについては、今年は昨年に比べて30%巡礼者が増加するであろうことがデータで示されている。メッカの商工会議所が用意した最近の専門的な調査によると、外国人巡礼者の数が170万人、地元の巡礼者の数が85万人で、巡礼者の数は250万人に達すると予想されている。
「巡礼者の受け入れを許可された住宅やホテルの収容キャパシティは、建設の進展にもよるが、約330万人と推定される。今シーズンは、巡礼者の移動のために約6万6千台のバスや車が必要で、現在の巡礼シーズンの推定収益は約230億サウジアラビア・リヤル(61億ドル)である」
これらの数字は、ハッジ(大巡礼)シーズンに得られる巨大な投資機会のほんの一例に過ぎないとし、投資家たちが見本となる協力関係を構築するために、様々な関係者の間で素晴らしいパートナーシップを築くことができると、彼は指摘した。