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サウジアラビア、2月のアジア向けアラブ軽質原油価格引き下げ

(シャッターストック)
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06 Jan 2023 05:01:51 GMT9
06 Jan 2023 05:01:51 GMT9

ロンドン:サウジアラビアの国営石油会社アラムコは5日、主力のアラブ軽質原油の2月アジア向け公式販売価格(OSP)を引き下げ、オマーン/ドバイ平均に対して1バレルあたりプラス1.80ドルにしたと発表した。

この価格は1月OSPより1バレルあたり1.45ドル低い。

最大の原油輸出企業であるアラムコは、2月の北西欧州向けアラブライトOSPを、ICEブレントに対して1バレルあたり1.50ドル低く設定し、1月よりも1バレルあたり1.40ドル価格が安くなっている。

この値下げはロシアが石油の輸出先を欧州からアジアに変更したことによる。

輸出先変更前に、EUは12月5日から海上原油輸入を禁止し、G7各国は西側の金融、海運、保健サービスを使用してのロシア産石油の取引を制限し、価格上限を導入している。

原油は堅調

原油価格は1年の始まりの2日間に過去30年で最大の下落を記録した後の5日に、米国の燃料パイプラインの閉鎖が支えとなり、経済的懸念が上昇を抑えることで、不安定な取引を堅調に推移した。

前日と前々日の大幅な下落は、世界的な景気後退への懸念によって引き起こされたもので、特に石油消費量が世界最大の2カ国である米国と中国の短期経済に弱い兆候が見られることによる。

5日始めに上昇の支えとなったのは、米国パイプライン大手企業のコロニアル・パイプラインが出した、同社のライン3が予定外のメンテナンスのために閉鎖しており再開は1月7日の予定との声明だ。

ブレント原油は60セント(0.8パーセント)上昇して1バレルあたり78.44ドル(1435GMT)。米国ウエスト・テキサス・インターミディエート原油は26セント(0.4パーセント)下落して72.58ドル。どちらの取引もそれ以前に2ドル以上上昇していた。

Refinitiv Eikonのデータによると、両指標とも3日と4日の累積下落は9パーセントを超え、1991年以来1年の始めの2日で最大の下落となっている。

ロイター

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