
リヤド:声明によると、サウジアラビアはトルコと、サウジ開発基金(SDF)を通じてトルコ中央銀行に50億ドルを預ける協定に調印した。
声明で、この合意が、SDFの理事会議長であるアハメド・アル・カテブ氏と、トルコ中央銀行の総裁であるシャハブ・カブジュオール氏の間で署名されたことが明らかになった。
これに先立つ2022年12月、サウジアラビアのムハンマド・アルジャダーン財務大臣が、トルコ中央銀行への預託を行う意向を表明していた。
1974年に設立され、1975年に業務を開始したSFDは、開発途上国の向上プロジェクトやプログラムの資金調達のためにソフトローンと助成金を提供している。
SFDは、「恵まれない地域の生活水準を向上させ、最も困っている国々を支援するため、地域や国際機関とのパートナーシップや協力を通じて、持続可能な開発目標を達成するためのプロジェクトへ融資し、開発援助の効果を高めることに取り組んでいます」と、SFDのウェブサイトで述べている。
SFDは1月初め、パキスタン経済問題省と10億ドルにのぼる石油デリバティブの融資契約を締結した。
外貨準備高が減少し、通貨が急速に下落する中、パキスタンが厳しい経済状況に置かれている中での契約となった。
また、SFDは1月には、アンティグア・バーブーダのファイブ・アイランドにある西インド諸島大学の拡張プロジェクトに対し、8,000万ドルの融資契約を締結し、カリブ海諸国への進出を果たした。
SFDのCEOであるスルタン・アル・マーシャド氏は、「このプロジェクトへの融資を通じて、SFDはカリブ海地域での事業範囲を拡大することを目指しており、これは国際社会との、開発協力の架け橋を築こうとする王国政府の取り組みに沿うものです」と述べている。