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おうちで観光=オンラインで交流、特産品セットも

旅行業者は観光客減少に悩む地域を応援しようと、訪問先の特産品をセットにして売り出すなど工夫を凝らす。(AFP)
旅行業者は観光客減少に悩む地域を応援しようと、訪問先の特産品をセットにして売り出すなど工夫を凝らす。(AFP)
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10 Aug 2020 01:08:59 GMT9
10 Aug 2020 01:08:59 GMT9

家に居ながら、旅先の風景や地域住民との交流を楽しめる「オンライン観光」に注目が集まっている。新型コロナウイルスの感染拡大で遠出がためらわれるムードが広がる中、旅行気分を味わいたいとのニーズに応える試みだ。旅行業者は観光客減少に悩む地域を応援しようと、訪問先の特産品をセットにして売り出すなど工夫を凝らす。

「せせらぎにはメダカが泳いでいて、緑もきれいで涼しげです」。ガイドの説明に合わせ周囲の光景がパソコンに映し出された。阪急交通社が実施する千葉県を巡るオンライン観光で、「亀岩の洞窟」(君津市)を訪れた際の一こま。参加者からは「本当に行ったような気分になれて楽しかった」との声が上がるなど、反響は上々だ。オンライン観光では房総半島を一望できる鋸山も紹介する。

新型コロナ拡大の勢いは衰えず、旅行を控える動きが続く。苦境をはね返そうと、観光業界ではオンライン観光の提案が活発になっている。JTBは、八丈島(東京)の民宿のおかみと郷土料理づくりを体験するオンラインツアーを開催。日本航空は、日本海に浮かぶ海士町(島根県)の景色や住民との交流を楽しむイベントを催した。

地域の生産者への応援と連動した企画もある。あうたび(東京)は、オンライン観光と特産品をセットにした。「旅館やホテルへの出荷減少に悩む農家や酒蔵の方たちに何かできないか」(唐沢雅広代表)との思いからだ。4月に開始し、1000人以上が参加。リピーターも多いという。

オンライン観光の参加費は2000円台からあり、人数を絞って全員が双方向で交流できるよう配慮しているものが多い。「時間の制約や体力的に旅行が難しい人も気軽に参加できる」(阪急交通社)利点があり、あうたびの唐沢代表は「コロナ収束後も旅行の一つのジャンルとして残る」と期待する。

JIJI Press

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