アラブニュース

リヤド：サウジアラビアのハーリド・アル・ファーレフ投資大臣が、リヤドで韓国のイ・ヨン中小ベンチャー企業大臣と会談し、サウジアラビアと韓国は、起業とイノベーションの分野での協力強化の方法について検討した。

サウジ通信社によると、両大臣は会談で、韓国の中小企業によるサウジアラビア進出に加え、投資パートナーシップの機会について議論したという。

また韓国代表団のサウジアラビア訪問中に、複数の覚書も締結された。これらの覚書は、中小企業への支援を提供するとともに、起業家がこの分野に参入する際により自信を持って注力できるようにすることを目的としている。

これらの了解覚書は、健康・農業技術、スマートシティ向け人工知能、デジタル自動化、観光・ホスピタリティ産業、デジタルコンテンツ、ロボットの分野での投資誘致にも寄与することになるだろう。

リヤドで開催された起業家会議Biban 2023の傍らでアラブニュースとのインタビューに応じたヨン氏は、サウジアラビアとの関係強化により、自国の企業が世界市場に参入することが促進されることを期待していると語った。

「韓国には多くのスタートアップがありますが、そのほとんどは国内市場に集中しています」とヨン氏は言う。

両国の関係はより強固になっており、2022年にはムハンマド・ビン・サルマン皇太子が韓国を訪問し、大規模企業、中小企業、スタートアップに関する了解覚書に署名している。

またヨン氏は、「サウジアラビア政府はその時、どの分野に皆興味があるのかを話してくれました。スマートフォン、新エネルギー、ゲームの様なコンテンツなどです」と続けた。  

サウジビジョン2030で示された目標に沿った経済多様化戦略の一環として、サウジアラビアは複数の国との貿易・経済関係を強化している。

3月初め、ハーリド・アル・ファーレフ氏はキプロス前大統領ニコス・アナスタシアディス氏と会談し、様々な分野での共同協力について話し合った。

また、アル・ファーレフ氏はキプロスのマキス・ケラヴノス財務大臣とも会談し、サウジアラビアと西アジア諸国との間で相互投資機会を創出することを目的とした枠組み協力協定に署名した。

サウジアラビアは3月、ブルガリアに関しても、様々な分野での一般的における全般的な協力を実施するための「サウジアラビア・ブルガリア合同委員会」を設立する協定に署名した。

この合同委員会は、様々な分野での協力機会を増やすとともに、両国の二国間経済関係の強化に向けて活動することになる。

2月には、リヤドのサウジアラビア商工会議所連合会本部で、クロアチアのコリンダ・グラバル前大統領とサウジアラビアの企業経営者が会談し、両国の経済協力における新しい分野を開拓するために、サウジ・クロアチア合同のビジネス協議会を設立することが決定した。

また会談の中でグラバル氏は、貿易・投資協力の分野を拡大するため、サウジアラビアと経済協力協定を締結したいというクロアチアの意向を示した。