日本郵便は24日、住宅地など有人地帯の上空をドローンが目視なしで自動運航する「レベル4」飛行を国内で初めて実施した。東京都奥多摩町で荷物を試験配送。運航体制などの課題を検証し、早期のサービス開始を目指す。
試験配送では、ドローンが奥多摩郵便局屋上から飛び立ち、周辺の民家や交通量のある道路上空を通過。目視外となる山間部の住宅まで往復約4.5キロを飛行し、雑貨や食料(計約900グラム)を配送した。車で往復30分ほどかかっていた配送時間は約10分に短縮できた。
「レベル4」でのドローン飛行は昨年12月、改正航空法施行で可能になった。市街地での生活物資配送や広域施設の警備などへの活用が見込まれている。
時事通信