
リヤド:最新の「グリーン・フューチャー・インデックス」の報告でサウジが再生可能エネルギー生産量で世界1位にランクインし、サウジ・グリーン・イニシアチブが成果を上げ始めていることが示された。
サウジアラビアのエネルギー省は、サウジアラビアが「グリーン・フューチャー・インデックス」の総合ランキングでも10位上昇し、51位になったと発表した。ムハンマド・ビン・サルマン皇太子によるSGIの発足からわずか2年後に達成した画期的な成果である。
「グリーン・フューチャー・インデックス」は米国のマサチューセッツ工科大学が公表しているランキングで、持続可能性の観点から各国の進捗状況を示す信頼性の高いレポートとして広く参照されている。
サウジアラビアは二酸化炭素排出量の削減においてもアラブ世界で1位、世界で20位にランク付けされている。
SGIは、気候変動に抗うことを目指す各国が採用する特に効果的な計画のひとつと考えられている。このプログラムのもと、サウジアラビアでは、環境の健全性の回復を目指して100億本の木が植えられることになっている。
SGIの開始以来、サウジアラビアは国内に1,800万本を植樹した。そのうち1,300万本はマングローブだ。
サウジアラビアは、SGIで示された目標に沿って、2030年までに国土と海域の30%を保護下に置くという目標も掲げている。
SGIの地域的な計画は、中東全体に500億本の木を植え、荒廃した2億ヘクタールの土地に相当する面積を回復させることである。実現すれば世界の炭素レベルを2.5%削減できるという。
持続可能性を確保するための植樹以外にも、SGIは、炭素回収技術や再生可能エネルギー生産においてサウジアラビアが世界的なリーダーになるよう着実にかじ取りをしている。
3月初めにS&Pグローバルが発表した報告書では、サウジアラビアとUAEがアラビア湾の再生可能エネルギーの90%を生産することで、気候変動に対する同地域の闘いを主導していることが明らかにされた。
S&Pグローバルによると、両国の太陽光発電の設置容量は、2016年の165メガワットから2021年末には3ギガワットまで急増した。