
リヤド:フォーブスの中東・北アフリカ地域のフィンテック上位30社としてサウジアラビアから6社が選出された。
プレスリリースによると、8社が選出されたエジプトがトップとなり、サウジアラビアが6社、UAEが5社と続いた。
興味深いことに、エジプトとサウジアラビアの会社がリストの46%を占め、その他の7カ国が残りの54%を占めた。
クエートのフィンテック企業5社がリストに入り、ヨルダンからも2社が入った。
フォーブスのプレスリリースでは注釈として、これらの企業が2022年にデジタルチャネルを通じて取引した金額が選定時に考慮されたとした。
リスト作成にあたっては、アプリのダウンロード数やアクティブユーザー数、地理的存在感、年間成長率、改革、インパクト、ベンチャーキャピタルからの評価や資金提供などの要因も検討材料とされた。
エジプトのバンキングテクノロジー・電子決済企業Fawry社が2023年の1位となり、ヨルダンの電子決済企業MadfooatCom社とUAEのOptasia社がそれに続いた。
Fawry社はリスト中3番目に古い企業で、2023年3月21日時点でその市場価値は5億4,200万ドルとなっている。同社の2022年の収益は成長率37.5%、7,500万ドルだった。
UAEとサウジアラビアに本社を持つショッピング・金融サービスアプリケーションのTabby社は5位となった。
フォーブスのこのリストに入った企業のうち最も長く活動している企業は、モロッコに拠点を持つ1995年創業のHPS社である。一方、リスト入りしたなかで最も新しい企業はUAEのYAP社となる。
YAP社は4,500万ドルの資本調達を行い、創業以来約200,000人の顧客と10,000社以上の中小企業を集めてきた。
3月上旬、サウジ・ベンチャーキャピタル・カンパニー社は、8,000万ドルの投資によりこのセクターを活性化すべく、「フィンテックVCファンド投資」を立ち上げた。
同社は、地域全体のベンチャーキャピタルやプライベートエクイティ企業を支援することで、スタートアップや中小企業の初期段階から新規株式公開までの資金調達の振興と維持を目指している。