リヤド:フォーブスの最新の報告書で、アルラジ銀行とサウジ・ナショナル・バンクが、それぞれ時価総額750億ドルと564億ドルで中東地域最大の銀行に選ばれた。
カタール国立銀行は時価総額428億ドルでランキング3位となり、ファースト・アブダビ・バンクが時価総額424億ドルでそれに続いた。
クウェート・ファイナンス・ハウスは時価総額375億ドルでランキング5位を獲得した。
フォーブス・ミドル・イーストは、2023年2月28日時点で報告されている時価を基に、中東・北アフリカ地域の価値ある銀行50行としてランキングを作成した。
報告書によると、これら50行全体の時価総額は5,481億ドルとなる。
報告書は、ランキングの上位3行の時価総額の合計が1,742億ドルとなり、ランキング対象全体のほぼ32%を占めていると指摘した。
フォーブスのランキングではサウジアラビアとUAEの銀行が最も多く、それぞれ10行が選出されランキングの40%を占めた。
サウジアラビアの最も価値ある銀行10行全体の時価総額は2,235億ドルで、UAEの10行全体では1,212億ドルとなる。
また、カタールの銀行8行の合計は813億ドルと報告された。
クエートからも7行がランキングに入り、時価総額の合計は762億ドルだった。
その他、モロッコから4行、オマーンから2行、ヨルダンから3行、バーレーンから2行、そしてエジプトとチュニジアからそれぞれ1行の銀行が選出されている。
さらに報告書は、同地域の銀行は、持続可能な金融投資を支援し取引を確保することで、エネルギー効率の高い顧客オファリンを促進しているとした。
また、現在同地域最大の銀行であるアルラジ銀行は昨年、大幅に純利益を増大した。同行の純利益は、アナリストの予測を上回り、2021年の39億3,000万ドルから2022年には45億7,000万ドルと報告された。
アブドラ・ビン・スライマン・アルラジ取締役会長によると、同行は、顧客ロイヤルティー、投資家の信頼、従業員の専門技術をベースにし、あらゆるレベルで成長を続け戦略的目標を達成した。
1957年に設立されたアルラジ銀行は、サウジアラビアの主要な投資機関であり、主要な株式会社の1つとなっている。