
リヤド: GASTAT(the General Authority for Statistics)の最新レポートによると、鉱業、採石業、製造業の生産の上昇により、サウジアラビアの工業生産量は前年比4.1%増となった。
GASTATは、サウジアラビアは3月に石油生産量を日量1千万バレル以上に増産する一方で2023年3月の鉱業・採石業が前年同期比1.6%増となったことを指摘した。
前年同月比で増加したほか、3月の鉱工業生産指数は前月比で6%上昇した。
サウジアラビアは、「サウジ・ビジョン2030」のもと、鉱業部門を国家の産業の第3の柱に発展させ、約5兆リヤル(1.3兆ドル)に相当する同国の富を活用することを目指しており、今回の鉱業生産量の増加は、これに伴うものである。
「鉱工業生産指数における鉱業・採石業、製造業、電気・ガス供給業の相対的な割合は、それぞれ74.5%、22.6%、2.9%である。したがって、鉱業・採石部門の鉱工業生産指数の動向は、一般的な鉱工業生産指数の動向を左右する」と、GASTATは報告書で述べた。
前年同月比で、 製造業は10.5%、ガス・電力供給は16.6%増加した。
サウジアラビアの鉱工業生産指数は、2021年5月にプラスに転じ、その後も着実に増加している。この上昇は、新型コロナウイルスのパンデミックによる2019年と2020年の不調の後に起きている。
鉱工業生産指数とは、鉱工業生産量の相対的な変化を示す経済指標である。工業生産調査のデータを使って算出される。
2022年4月に前年同月比26.7%増を達成した後、11ヶ月連続でサウジアラビアの経済成長は鈍化している。