
ドーハ:ロイター通信によると、サウジアラビアのエネルギー相であるアブドルアジーズ・ビン・サルマン王子は、OPECプラスとして知られる石油輸出国機構とその同盟国が今後の石油政策を決定する会議を前に、空売り筋を引き続き「痛めつける」ことを明言し、「気をつける」よう告げたという。
「投機筋は、どの市場でもそうであるように、そこに留まるものです。私は彼らに痛い目に遭うだろうとアドバイスし続けています。実際、彼らは4月に痛い目遭っていて、私はポーカープレイヤーではないので手の内を見せる必要はありませんが…彼らには、ただ気をつけるよう言いたいですね」と、彼はカタール経済フォーラムで語った。
世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアとほかのOPECプラス産油国は、4月にサプライズの自主減産を発表し、金融危機が需要に影響を与えるとの懸念から低迷していた価格を上昇させた。
OPECプラスは6月4日にウィーンで会合を開き、次の行動を決定する予定。
米政府は4月の減産を「望ましくない」と評し、10月のOPECプラスによる減産決定にも批判的であった。
大臣は、同盟は引き続きどんな批判があろうとも、将来起こりうることに対して積極的に、先手を打ち、防衛していくことを表明した。
「われわれは、いわゆる『先送り』政策を続けることなく、勇気をもって未来に立ち向かうべきです。そのような政策で、今月、来月、再来月の状況をしのぐことはできるかもしれませんが、それではわれわれの意図やより重要な目的を見失うことになります」と述べた。
ロイター