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OPECは「積極的に先手を打っている」とサウジのエネルギー相がCNBCに語る

2023年6月3日、サウジアラビアのエネルギー相アブドルアジーズ・ビン・サルマン王子が、オーストリアのウィーンで開かれるOPEC総会に出席するため到着した。(ロイター)
2023年6月3日、サウジアラビアのエネルギー相アブドルアジーズ・ビン・サルマン王子が、オーストリアのウィーンで開かれるOPEC総会に出席するため到着した。(ロイター)
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06 Jun 2023 03:06:51 GMT9
06 Jun 2023 03:06:51 GMT9
  • OPECプラス加盟国は2024年から新たに日量4046万バレルの生産目標に合意

アラブニュース

ウィーン:サウジアラビアのアブドルアジーズ・ビン・サルマン王子兼エネルギー相は、市場の安定回復に取り組む「最も効果的な国際機関」と説明するOPECプラスの決定を擁護し、「OPECプラスへの信頼」の必要性を強調した。

アブドルアジーズ・エネルギー相は4日、CNBCインターナショナルのダン・マーフィー氏との対談で、石油輸出国機構とロシアを含む同盟国(OPECプラス)が発表した自主的な原油生産量の減産は、予防的な措置であると述べた。

「自信を持つことができる環境が十分ではなかったというのが、あなたがおっしゃる、我々の感覚でした。だから、予防的な措置をとるということは、どちらかといえば安全な方に立つということです。そしてそれが、積極的に先手を打つOPECに我々が根付かせた、従来の方針なのです」と、アブドルアジーズ・エネルギー相は語った。

サウジアラビアは原油相場を低迷させている世界経済の逆風に対抗するため、7月から日量100万バレルの追加減産を決めた。その後、原油価格は5日、1バレル1ドル以上上昇した。

この自主減産は、低迷する原油価格を押し上げるために、2024年まで協調減産するOPECプラスの取り決めに追加する減産である。

OPECプラスは世界の原油の約40%を生産しているが、生産目標を世界需要の3.6%に相当する計366万BPDを減産する。

アブドルアジーズ・エネルギー相はサウジの決定について次のように説明した。「(サウジの自主減産分は)ケーキにかかったアイシングみたいなものです」

サウジアラビアのアブドルアジーズ・ビン・サルマン王子兼エネルギー大臣にインタビューするCNBCインターナショナルのダン・マーフィー氏。

サウジは、「実際に情勢がどう動くか」によって、自主減産を延長するという選択肢を残している。

サウジのエネルギー相はCNBCに対し、OPECプラスに参加する産油国は透明性のある方法で、全参加国の生産能力に応じた公平かつ公正な生産割当量を確保するために、新しい割当量を検討していると語った。

OPECプラスは現在、IHS、ウッドマッケンジー、ライスタッド・エナジーという独立した分析調査会社3社に、各参加国別の生産能力を調査してもらう予定である。

「できれば来年の半ばまでに、最も透明性の高い方法で、各参加国の生産能力にふさわしい生産枠を割り当てるために、新しい割当量と、全参加国にとってより公平かつ公正となる前向きな割当方法を決めるつもりです」と、エネルギー相は述べた。

アブドルアジーズ・エネルギー相はOPECの同盟国であるロシアに対する信頼について質問されると、次のように肯定的な返事をした。

「(ロシアに対し)絶対的な信頼を寄せています。レーガン元大統領の『信頼せよ、されど検証せよ』という言葉は、私の座右の銘でもあるのです」と述べ、生産枠を決定する上で独立した分析調査会社の有益な役割について言及した。

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