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アサヒ、CO2を吸収する自動販売機を導入

アサヒはCO2を吸収する自動販売機を開発している。(AFP)
アサヒはCO2を吸収する自動販売機を開発している。(AFP)
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16 Jun 2023 05:06:06 GMT9
16 Jun 2023 05:06:06 GMT9

アラブニュース・ジャパン

ドバイ:日本の最新の環境配慮型自動販売機は、脱炭素社会の実現に貢献する国内初の取り組みだ。

日本は、全国に多数の自動販売機が設置されており、水やチョコレートから書籍や玩具まであらゆるものが販売されている国として知られるが、そろそろ自動販売機の新時代が切り開かれてもいい頃だ。

東京に本社がある日本の飲料大手アサヒが開発した新しい自動販売機は、環境から二酸化炭素(CO2)を吸収するという特別な機能を備えている。

大気からCO2を吸収するだけではない。吸収したCO2は肥料やコンクリートなどの工業原料に使用され、それらが海中での藻場造成に活用されることでブルーカーボン生態系の再生に寄与するのだ。

この自動販売機は初期開発段階を終え、今は日本の街中への設置の認可が下りるのを待っている。

アサヒは東京や大阪の近郊で、屋内や人の多い屋外などのCO2排出量が多い場所に30台を設置し、大気からのCO2吸収スピードや吸収量を検証する予定だ。

この新しい自動販売機の精密さは見事なものである。周辺の大気を吸い込んで商品を冷やしたり温めたりするだけでなく、特殊な機能・素材を用いて大気中のCO2のみを吸収することで、本質的には木と同じような役割を果たす仕組みになっているのだ。

アサヒの計算によると、1台当たりの年間CO2吸収量は稼働電力由来のCO2排出量の最大20%と見込まれ、樹齢56~60年のスギに置き換えると約20本分の年間吸収量に相当する。

アサヒはこの自動販売機を2024年から本格展開する予定だ。今後もCO2吸収能力が高く完全なカーボンニュートラルを実現できる素材や機械の開発を進めることで、究極的には高まる気候変動危機への対策に貢献していくとしている。

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