川崎重工業、神戸商工貿易センター、神戸市は13日、日本マイクロソフトと連携し、企業が人工知能(AI)やクラウド技術を事業に取り込めるよう支援する開発拠点を神戸市に置くと発表した。日本で同拠点の開設は初めて。今年秋ごろの設置を予定している。
拠点名は「Microsoft AI Co―Innovation Lab」。神戸商工貿易センタービルに開設する。デジタルトランスフォーメーション(DX)の課題に取り組む企業に対し、AIやIoT(モノのインターネット)関連技術を使って支援する。米国、中国、ドイツ、ウルグアイにも同様の拠点があり、世界で5拠点目となる。
拠点開設に至ったのは、先進技術を積極的に活用した社会課題の解決を目指す川崎重工など3者と、日本を含むアジアで生成AI市場を強化することを期待するマイクロソフト双方の思いが合致したため。
拠点の運営に当たり、6月に川崎重工や神戸市、賛同企業などで協議会を設立。拠点の設置費用は同協議会や神戸商工貿易センターが負担する。川崎重工の担当者は「スタートアップから大企業まで幅広い企業が活用できるオープンな場を目指す」と話した。
時事通信