
リヤド: AIは、2030年にはサウジアラビア経済に1350億ドルの貢献をすると言われている。世界的なコンサルタント会社PwCによると、サウジアラビアは中東でこの技術の最大の恩恵国になるという。
同社のレポートによると、AIは同地域の経済に3200億ドル(国内総生産の11%に相当)をもたらす可能性があるという。
政府がデジタル化と未来のテクノロジーを大々的に推進する中、サウジアラビアでは2030年にGDPに対するAIの寄与率が12.4%に上昇すると見られている。
地域別のAIの寄与度の年平均成長率で見ると、サウジアラビアは2018年から2030年の間にテクノロジーの拡大で31.3%のシェアを切り崩すと予想されるとPwCの報告書は指摘している
“サウジアラビアのビジョン2030と国家変革プログラム2020は、デジタルトランスフォーメーションを、経済部門の活性化、産業と民間事業体の支援、官民のビジネスモデルの開発を提唱し、経済の多様化を通じて最終的に石油収益への依存度を低下させる重要な目標として掲げている”と報告書は指摘している。
サウジアラビアにおけるAIへの投資は政府によって支援されており、現在、特に同国の政府系ファンドを中心とした国内の資金源を通じて行われている。
“サウジアラビアの技術進歩のペースを維持するためには、より多くの外国投資を誘致する必要がある。現在、ビジネス環境における課題によって制約されている。” と述べた。
PwCは、サウジアラビアが2017年に世界銀行の「ビジネス環境改善指数」で190カ国中92位にランクされたことを指摘した。
“ビジネス界が提起している懸念に対処することで、サウジアラビアは外部からの投資を誘致することができ、それは地元住民をスキルアップさせるためのスキルや専門知識をもたらすことになる。” と報告書は述べている。
一方、PwCは、AIが2030年には世界経済に最大15.7兆ドル貢献し、中国とインドの現在の生産高を上回ると試算した。
このうち6.6兆ドルは生産性の向上によるもので、9.1兆ドルは消費者への利益によるものだという。