
リヤド:サウジアラビア総合統計庁(GASTAT)が発表した報告書によると、サウジアラビアは5月に290億SR(77億3,000万ドル)の貿易黒字を達成した。
GASTATが発表したデータによると、サウジアラビアの5月の商品輸入額は前年同月の560億SRから20.9%増の677億SRとなった。
GASTATは、5月の輸入額は前月4月比でも98億SR(16.9%)増加したことを明らかにした。
しかし、同報告書によると、サウジアラビアの5月の商品輸出額は971億SRで、前年同月の1,430億SRから32.1%減少した。
GASTATによると、この減少は主に石油輸出の落ち込みが原因で、5月の石油輸出額は前年同月の1,150億SRから435億SR(37.7%)減の720億リヤルだった。
4月にサウジアラビアと石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる産油国グループ「OPECプラス」の他の加盟国は、原油生産を日量約120万バレル削減することを発表し、サウジアラビアは日量50万バレルの減産を約束した。
6月にもサウジアラビアは、7月に日量100万バレルの追加減産をすることを発表しており、これを8月まで日量100万バレルの自主減産に拡大する予定だ。
同報告書によると、5月の総輸出に占める石油の割合は、前年同月の80.8%から74.1%に減少した。
5月の非石油輸出額は前年同月比8.7%減の251億SRとなった。一方、再輸出を除く非石油輸出は年間19.2%減少している。
さらに、最も輸入された非石油輸出品は化学および関連産業の製品であり、輸出全体の28.6%を占めた。これらの製品の輸出も5月には27.2%減少した。
中国は2022年5月時点でサウジアラビアの最も活発な貿易相手国であり、サウジアラビアの対中国輸出額は169億SR、輸出総額の17.4%を占めた。
インドと日本もサウジアラビアの主要輸出先であり、それぞれ91億SRと81億SR相当の製品をサウジアラビアから輸入している。
同報告書によると、「韓国、アラブ首長国連邦(UAE)、米国、オランダ、バーレーン、シンガポール、台湾が上位10カ国にランクインした」という。
さらに、「上位10カ国に対するサウジアラビアの輸出額は642億SRで、輸出総額の66.1%を占めた」とも明らかにした。
また、中国からサウジアラビアへの輸入額は157億SRで、5月の輸入総額の23.2%を占めた。
中国に僅差で米国とUAEが続き、輸入総額はそれぞれ57億SRと37億SRだった。
また、5月に最大の貨物が到着したサウジアラビアの港はジェッダ・イスラム港で、その額は輸入総額の27.3%に当たる185億SRに達した。