
リヤド:サウジアラビアにおける持続可能な高速接続提供を加速するため、レッド・シー・グローバル(RSG)はモバイル通信事業者のZain KSAと協力し、世界初のゼロカーボン5Gネットワークを立ち上げた。
サウジアラビアの公的投資基金(PIF)が所有する、紅海とアマーラ(AMAALA)のリジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)プロジェクトを指揮するマルチプロジェクト・デベロッパーであるRSGと、Zain KSAは、紅海のシックス・センシズ・サザン・デューンズ・リゾートでこのプロジェクトを実施し、この地域で高速5G接続を利用できるようにした。RSGが製造した76万枚以上のソーラーパネルによる100%再生可能エネルギーを燃料としている。
「私たちは、リジェネラティブ・ツーリズム開発の世界的なパイオニアになることを目指しており、当プロジェクトの主要観光地である紅海で100%再生可能エネルギーを採用し、2040年までに30%の環境保護による純利益の達成に向けて取り組んでいます。こうした野心的な目標には野心的なパートナーが必要であり、Zain KSAとの協力関係は電気通信の枠を超え、持続可能性と環境保護にまで及んでいます」とRSGのグループCEOであるジョン・パガーノ氏は語った。
2万8000平方キロメートルの観光地全体に電力を供給するこのプロジェクトは、環境保護、再生可能エネルギーの使用による排出量の削減、視覚的歪みの緩和という3つの主要な目的を達成する予定だ。
Zain KSAのCEOであるスルタン・ビン・アブドルアズィーズ・アル・デハイテル氏は次のように述べた。「持続可能な開発において世界で最も先見の明のあるデベロッパーの1つであるレッド・シー・グローバルと協力することで、『サウジビジョン2030』が示す、人類の繁栄と自然保護、そして将来の世代のための持続可能性をバランスよく達成するという共通のビジョンに対する私たちのコミットメントを改めて表明します」
今年中に最初のゲストを迎える予定の紅海は、完成すれば22の島と6つの内陸部の拠点に最大8000室のホテルと1000戸以上の住宅を提供する50のリゾートで構成される。