• ラマポーザ大統領　「BRICSは連帯と進歩の象徴である。BRICSは包括性と、より公正で公平な世界秩序の象徴である」

ラマ・アルハマウィ

ヨハネスブルグ：BRICS諸国（ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ）の指導者たちは、23日（水曜日）に開催された第15回BRICSサミットにおいて、同盟の拡大への支持を表明した。

南アフリカで開催されたBRICSサミットの2日目、各国首脳と代表団が集まり、各国首脳が開会の辞を述べた。各首脳は、BRICSに対する提案、差し迫った世界的な課題、現在の発展について詳細な演説を行った。

「BRICSは連帯と進歩の象徴である。BRICSは包括性と、より公正で公平な世界秩序の象徴である。BRICSは持続可能な開発の象徴である」と、南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は述べた。

各首脳は、BRICSの真の目的を維持することの重要性を強調しながら、BRICS加盟国の拡大への支持を表明した。

ラマポーザ大統領は、南アフリカのBRICS加盟について言及し、新たな加盟国が加わったことで「BRICSファミリーが強化された」と述べた。

「私たちは再び、20カ国以上がBRICSファミリーの一員になろうとしているという、またとない瞬間に立ち会っている。そして、皆さんがBRICSのリーダーとして、この状況について議論し、また細心の注意を払っていることは承知している」とラマポーザ大統領は語った。

中国の習近平国家主席の演説では、世界が転換期を迎え、新たな激動の時代に突入していることが強調された。

「われわれBRICS諸国は、結束を強め、強い責任感を持って全面的な協力を強化するという創設の目的を常に念頭に置くべきだ」と習主席は述べた。

習主席は、経済成長を後押しするため、ビジネスと経済協力の深化を促し、発展はすべての国の譲れない権利であり、一部の特権ではないと主張した。

南アフリカ大統領は、ロシアとウクライナの戦争について議論し、戦争の平和的終結に向けたBRICS加盟国の努力を称賛した。

「我々は、この種の戦争は交渉によって終結させるのが最善であることに同意する」とラマポーザ大統領は述べた。「BRICS加盟国は、対話、調停、交渉を通じてこの戦争を終結させるための様々な努力を引き続き支援していく」

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、国際金融システムの改革について発言した。これに対しラマポーザ大統領は、この課題は前日のBRICS首脳会議での重要な議題のひとつであったと述べ、国際金融システム改革に関する決定がまもなく発表されることを強調した。

プーチン大統領は、ビデオ通話で行われたスピーチの中で、BRICSが貿易決済、通貨、金融管理のための効果的なメカニズムの開発に取り組んでいることを強調した。

「過去10年間で、BRICSの世界経済への投資は倍増し、累積輸出総額は世界経済全体の20％に達した」とプーチン大統領は発言した。「我々は、供給チェーンの多様化、脱ドル可、相互経済における現地通貨への移行などの分野において二国間協力を強化するという、BRICS経済パートナーシップ2025の戦略を着実に実施している」

ラマポーザ大統領は、「世界は変化している。新しい経済、政治、社会、技術の現実は、国家間の協力拡大を求めている。これらの現実は、グローバルガバナンスの制度における根本的な改革を求めている。それにより、人類が直面する課題に対応できるようになるだろう」と述べた。

ブラジルのルーラ・ダ・シルバ大統領は演説の中で、「BRICSは理解と協力のための力として行動すべきだ」と述べた。

ダ・シルバ大統領は、BRICSの持つ力を強調し、BRICSが世界人口の41％を占め、GDP購買力の32％を担っていると述べた。

「BRICSは――あるいは、すべての国家と言うべきだが――戦争の結果に苦しんでいる」と同大統領は述べた。

ブラジル大統領は、ウクライナの戦争は国連安全保障理事会の限界を示したと述べ、こう付け加えた。「BRICSは、平和と世界の安全保障に影響する主要な問題を議論する場である」

「平和の追求は、公正な発展と持続可能な開発のための集団的な義務であり、必須事項である」とダ・シルバ大統領は述べた。

「ハイチ人、イエメン人、シリア人、スーダン人、パレスチナ人は皆、平和の中で暮らすことを望んでいる。FAOによれば、世界では毎日7億3500万人が飢餓に苦しんでいるというのに、世界の軍事費が1年間で2兆ドルを超えるのは許されない」と同大統領は述べた。

インドのナレンドラ・モディ首相は、BRICS諸国の新たな協力分野として、宇宙探査と研究、技能開発、教育、技術における協力、大型ネコ科動物の保護における共同努力、伝統医学のエコシステムにおけるノウハウの共有と協力を提案した。

首脳演説セッションの一環として、BRICS青年協議会（BRICS Youth Council）の設立に向けた宣言案が、BRICS首脳による最終的な検討段階にある。