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トヨタ、車両生産再開=システム代替で対応

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30 Aug 2023 01:08:05 GMT9
30 Aug 2023 01:08:05 GMT9

トヨタ自動車は30日午前、愛知県豊田市の元町工場など国内12工場の25ラインで車両生産を再開した。不具合を起こしたシステムを代替することで対応。同日夜からはトヨタ自動車九州の宮田工場(福岡県宮若市)とダイハツ工業の京都工場(京都府大山崎町)を含め、国内の全14工場の計28ラインで稼働の全面再開を目指している。

今回の工場停止について、トヨタの広報担当者は「1日程度の操業停止であれば、挽回生産により年間の生産台数に影響はない」と説明している。不具合の原因を引き続き調べているが、「サイバー攻撃によるものではない」という。 

関係者によると、不具合が発生したのは28日で、部品の発注などを管理するシステムの更新作業が原因とみられる。トヨタと取引先部品メーカーがこのシステムを使用。部品の発注ができなくなり、29日夕からトヨタの国内全工場で生産が停止していた。

トヨタグループは東京と岩手、宮城、岐阜、愛知、三重、京都、福岡の8都府県に生産拠点を持つ。同じシステムを使用している日野自動車の古河工場(茨城県古河市)では30日の稼働を停止した。

トヨタは、生産現場の無駄を徹底的に排除し、部品在庫を最小限に抑える「トヨタ生産方式」で世界最大の自動車メーカーに成長した。ただ、生産効率の追求には、部品調達に支障が生じると完成車生産がストップするリスクも伴う。

昨年、取引先部品メーカーがサイバー攻撃を受け、全工場が丸1日稼働を停止した際には、約1万3000台の生産に影響が出た。

JIJI Press

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