
ロンドン:6日、エミレーツ・ニュース・エージェンシーが報じたところによると、UAE政府は11月6日と7日、気候変動との闘いにおいて宗教コミュニティが果たす重要な役割を強調するため、宗教指導者による世界サミット会議を開催する。
この2日間のサミット会議は、11月30日から12月12日にかけてドバイで開催されるCOP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)に先立ち開催される。
会議は、COP28議長国、国連環境計画(UNEP)、カトリック教会と協力し、UAEのシェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領の後援の下、ムスリム長老評議会(MCE)によって開催される。
世界の主な宗教指導者は、学者や環境の専門家も出席の下、気候危機への対処における自らの倫理的責任について話し合う。
会議では、経験的証拠と霊的な教えとの間にある溝を埋めるために、信仰と科学がどのような形で連携できるかについて、気候を改善するために宗教指導者が声を上げる方法について、持続可能な開発に草の根のコミュニティを関与させる方法についても検討される。
MCEのムハンマド・アブデルサラム事務総長は次のように述べた。「私たちの世界が、総力を上げて初めて対処しうる、元には戻すことができない気候被害の発生に刻々と近づいている中、COP28に先立つ宗教指導者によるサミット会議は、社会のあらゆる分野において気候変動対策を拡大し、気候変動への無知を根絶し、環境問題への認識を高めることが極めて重要な時期に開催されます」
COP28のマジド・アル・スワイディ事務局長は次のように述べた。「インクルージョンはCOP28議長国の基本であり、宗教に基づくコミュニティや団体は、世界が気候変動に対処する上で極めて重要な役割を果たします」
「我々の目標は、気候危機に対処するために野心的な目標を立て具体的な行動を起こすよう鼓舞することを目標に、宗教的関与や異宗教間の対話を発展させるための世界的な舞台を提供することです」
アル・スワイディ氏は、MCEとUNEPがCOP28にて、COPのイベントとしては初の試みとなる、宗教パビリオンを共同開催する予定であると付け加えた。
UAEで開催されるCOP28には、国家元首、政府関係者、国際的な産業界のリーダー、民間部門の代表者、学者、専門家、若者、非国家関係者を含む約7万人が参加すると見込まれている。
パリ協定で義務付けられた、気候に関する目標の達成に向けた進捗状況を包括的に評価するグローバル・ストックテイクが初めて実施される。