
日本人デザイナー高橋盾が手掛けるブランド「アンダーカバー(UNDERCOVER)」が9月27日、蝶や花をあしらった光るドレスを発表し、パリ・ファッションウィークに旋風を巻き起こした。
高橋盾氏は群馬県桐生市生まれ。1988年に文化服装学院でファッションを学んだ後、1990年代初頭に「UNDERGROUND」を立ち上げ、2002年にパリコレクションにデビューした。
2024年春夏パリ・ファッションウィーク(SS24)の3日目、高橋氏は荘厳なコレクションを発表。床にはシャンデリアが砕け散り、低音で鳴り響くチェロの音色が不気味な雰囲気を演出した。
57点からなるコレクションは、バラやジェムストーンがピンで留められた、メッシュで覆われた白のスーツから始まり、黄色のネットで覆われたパーカーのほか、様々なプリントのジャケット、Tシャツなどが続いた。
フィナーレでは照明が落とされ、モデルたちが色鮮やかな花や蝶をあしらった光るスカートを身にまとって登場すると、会場は驚きに包まれた。その息を呑むような光景はこの日本人デザイナーがこれまでで最も革新的なデザイナーの一人であることを証明した。
ヴォーグ誌の取材に応じた高橋氏は、これらのドレスに込めたインスピレーションを明かし、悲しみや自分を解放したいという気持ちが反映されていると語った。