ハイファ・アルシャマーリ

リヤド：アンナ・フィッシャー氏が、NASAの宇宙ミッション参加のニュースを上司から伝えられたとき、彼女は妊娠8か月半であった。

1983年7月に娘を出産してから数日後、彼女は任務を再開し、パイロットの会合に出席して、出産後もミッションに参加することを同僚に知らせた。

このミッションは、米国の通信衛星2機を展開し、改修のために2機の衛星を回収するという内容で、フィッシャー氏はロボットアームのオペレーターと航空エンジニアを務めた。

娘がまだ生後14か月であった1984年11月8日から16日まで、フィッシャー氏はスペースシャトル「ディスカバリー号」で宇宙を飛行した。

化学者であり救急医でもある彼女は、宇宙へと飛び立った最初の母親として、その名が永遠に刻まれるだろう。

フィッシャー氏は火曜日、リヤドのディプロマティック・クォーターで開催された、米国商工会議所のビジネス会合での「私の宇宙への旅」と題するプレゼンテーションで、「私と同じように宇宙を愛する多くの人たちに会えることほど嬉しいことはありません」と語った。

米国商工会議者は、米国とサウジアラビア王国が関わる政策問題により大きな影響力を持つことを目的に、米国企業によるネットワーク構築、交流、取り組みの調整のためのプラットフォームという役割を果たしている。

フィッシャー氏はまた、自身のキャリアのハイライトについて明かし、彼女を尊敬する若い女性たちと会い、自身の王国訪問について語った。

彼女は、ジェッダで初日から目撃した顕著な変化について、嬉しい驚きを覚えたと述べた。前回10年前のサウジアラビア訪問以降、この国の発展と変革はとても明白であると彼女は語った。

「サウジアラビアの女性にとって、今は素晴らしい時代です。先ほども言いましたが、皆さんはちょうど良いタイミングで波に乗っています。現在この王国で暮らす若い女性たちは、過去とは対照的に、いま生きていることがとても幸運です。」

さらに彼女は次のように付け加えた。「2011年頃でしたが、私はサウジアラビアを訪れることができてたいへん光栄でした。そのときは、宇宙探検家協会の会合がここで開かれました。そして、出発前のことでしたが、アバヤを身に着けなければならないと言われたことを忘れません。私が、専門家の会合に出席する女性宇宙飛行士であるにもかかわらずです…今回は数日前にジェッダに到着し、今日リヤドに来たばかりです。そして、建物やいま起きていることなど、多くの点で目撃した変化に驚いています。特に女性に対する扱いや女性の振る舞いの変化には一番驚いています。

2011年にここに来た時とは雰囲気がとても違います。」

フィッシャー氏は、変化がいかに難しいか、その一方で変化を成し遂げることがいかに実りあるかということについて語った。「王国がこのようなビジョンを持ってくれたこと、そして変化が難しいからこそ、変化する意志を持ってくれたことを本当に嬉しく思います。人は、これまでのやり方や伝統にしがみつきがちです。おそらく、私が宇宙飛行士になる10年前の米国では、私は絶対に宇宙飛行士になれなかったでしょう。」