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イラク、コペンハーゲンでの直近のコーラン焼却を非難

2023年7月24日、デンマークのコペンハーゲンにあるイラク大使館前にいる「デンマークの愛国者たち」のデモ参加者。(ロイター)
2023年7月24日、デンマークのコペンハーゲンにあるイラク大使館前にいる「デンマークの愛国者たち」のデモ参加者。(ロイター)
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25 Jul 2023 01:07:33 GMT9
25 Jul 2023 01:07:33 GMT9
  • 聖典の冒涜により「過激主義と憎悪のウイルス」を広まらせてしまうとイラク外務省は言う

アラブニュース

ジェッダ:イラクはコペンハーゲンにあるイラク大使館前で24日にコーランを燃やされた行為を非難し、バグダッドにあるデンマーク大使館職員は国外退去したと伝えた。

デンマークとスウェーデンが言論の自由の保護の下にコーラン焼却を許可したことを受け、イランやイラクのあちこちでデモ隊が暴れ回り、広範囲にわたるイスラム教世界からは非難の声が上がっている。

デンマーク首都にあるイラク大使館前で24日、「デンマークの愛国者たち」という極右団体によって催された2度目のイベントにおいて、反イスラムデモ参加者の2人が聖典コーランに火を付けた。

同団体が投稿した動画では、男がコーランと思われるものを冒涜して燃やし、イラク国旗を踏みつけている様子が見守られていた。最新の動画では21日の同様のイベントと、ここ数週間におけるスウェーデンでの他のイベントが取り扱われていた。

イラク外務省は「デンマークのイラク大使館前で再び起きた聖典コーランの焼却を、改めて強く非難します」と発表した。こうした行為により、「過激主義と憎悪のウイルス」が「社会の平和的共存に対する本当の脅威」をもたらすことが可能になった。

また、デンマークのラース・ロッケ・ラスムセン外務大臣もコーラン焼却を非難した。「この挑発的で恥ずべき行為はデンマーク政府の見解を代表するものではありません。皆様には(事態の)縮小をお願いします。暴力の応酬はあってはなりません」と述べた。

イラク外務省は欧州諸国当局へ「いわゆる表現の自由とデモを行う権利の早急な再検討」を求めた。

ムハンマド・シア・アル・スダニ首相は24日、欧州諸国の大使と面会し、コーランの冒涜を非難した。首相は、こうした行動は「表現の自由とは何の関係もなく」、欧州諸国へは「こうした人種差別的行動と暴力を煽動するあらゆる行為と戦う」ことを求めた。

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