Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • 米国、自国の航空機を脅かすフーシ派のミサイルへの攻撃を発表

米国、自国の航空機を脅かすフーシ派のミサイルへの攻撃を発表

2024年1月31日、イエメンのサヌアで、紅海およびアデン湾の船舶に対する最近のフーシ派の攻撃を支持して掲げられたミサイル模型。(ロイター)
2024年1月31日、イエメンのサヌアで、紅海およびアデン湾の船舶に対する最近のフーシ派の攻撃を支持して掲げられたミサイル模型。(ロイター)
Short Url:
01 Feb 2024 06:02:14 GMT9
01 Feb 2024 06:02:14 GMT9
  • 米軍は、「米国の航空機に差し迫った脅威をもたらす」と判断し、「発射準備がされたフーシ派の地対空ミサイル1発を攻撃し、破壊した」
  • フーシ派が運営するテレビ局アルマシラはこれ以前に、米国と英国の航空機が北部の都市サアダを標的としたと伝えたが、具体的な標的を特定しなかった

ワシントン:米軍の発表によると、イエメンのイランが支援するフーシ派のもので、米国の航空機に「差し迫った脅威」をもたらしていたミサイルを、米軍が31日に破壊した。

米国は、単独でも英国と共同でもフーシ派への攻撃を行ってきたが、以前の空襲は、航空機への危険に対処するものではなく、反乱軍フーシ派が国際海運を攻撃する能力を弱めることに焦点を当てたものだった。

米軍は、「米国の航空機に差し迫った脅威をもたらす」と判断し、「発射準備がされたフーシ派の地対空ミサイル1発を攻撃し、破壊した」と、米中央軍(CENTCOM)は声明で発表した。

CENTCOM は、脅威にさらされた航空機の種類や、攻撃の正確な位置を明らかにせず、攻撃は「イエメンのフーシ派支配地域」で行われたとだけ述べた。

フーシ派が運営するテレビ局アルマシラはこれ以前に、米国と英国の航空機が北部の都市サアダを標的としたと伝えたが、具体的な標的を特定せず、物的・人的被害の情報も伝えなかった。

フーシ派は11月に紅海の海運への攻撃を開始し、イスラエルとハマスの戦争により荒廃したガザのパレスチナ人を支援するため、イスラエルと関係する船を攻撃しているとしてきた。

米国と英国の軍はフーシ派への攻撃で対応し、それ以来同派は、米国と英国の利益も正当な標的となると宣言している。米国の攻撃の一部は、CENTCOMが船舶に差し迫った脅威をもたらすとしたミサイルに対して行われており、これは、フーシ派支配地域に焦点を当てた強力な監視活動が、おそらく軍用機が参加して行われていることを示唆している。

米国はまた、世界の貿易の12%を運ぶ輸送ルートに危険をもたらすフーシ派から、紅海の海運を守るために、多国籍の海軍特別部隊を12月に発足した。

軍事行動に加えて、米国政府はフーシ派に外交的・経済的圧力をあたえようとして、1月に同派をテロ組織に再指定している。米国は、ジョー・バイデン大統領の就任直後に同派へのテロ組織指定を解除していた。

しかし、フーシ派の攻撃は続いており、同派は31日に先立って、紅海の米軍艦に向けて「数発の」ミサイルを発射したと発表していた。

「イエメン軍の海軍は、全能なる神の助けを得て、数発の...海軍ミサイルを 、紅海の米国の駆逐艦USSグレーヴリーに向けて発射した」と、フーシ派は声明で発表した。

CENTCOM は以前に、米国の駆逐艦が「イエメンのフーシ派支配地域から紅海に向けて」発射された対艦巡航ミサイル1発を撃墜したと発表していたが、フーシ派が発表した攻撃のことを指したものかどうかは不明だった。

10月のハマスによる前例のない攻撃を受けてイスラエルが開始した、ガザでの壊滅的な作戦に対する怒りは、中東全域で高まっており、それにより、イエメンだけでなく、レバノン、イラク、シリアのイランが支援する組織がかかわる武力行使が激化している。

地域の米軍は、10月中旬以降に165回以上の攻撃を受けた。

28日のヨルダンの基地へのドローン攻撃により、米兵3名が死亡しており、米国政府はイランが支援する武装組織による攻撃だとして、断固とした対応を誓っている。

AFP

topics
特に人気
オススメ

return to top